我が国の国土は低地から急峻な地形まで変化に富み、地質は脆弱なところが多く、さらにこの上に多くの社会資本が集積していることが特徴です。
また、火山や地震の他、地すべり等の土砂災害を被りやすい自然環境にもさらされています。
このような国土に建設される道路をはじめトンネル、ダム、のり面等の構造物の多くは困難な自然条件を克服し、かつ経済的で適切な設計と施工を進めることが要請されるものであります。
地質調査は、これらの構造物がつくられるところの山岳地から丘陵地そして海域を含む低地のあるゆる場所を対象にしています。
また、地質調査は建設事業における過程の中で上流部に位置しており、そこに用いられる調査計画や調査技術の成果の良否は後に続く設計や施工の成否に大きな影響を及ぼす程に重要なものであるものと考えられます。
当東北地質調査業協会は、多数の経験豊かな技術者で組織し、建設事業に少しでもお役に立てることを願うものです。