東北地質調査業協会 理事長 早坂 功
昨年の3月11日に発生した未曽有の大震災「東日本大震災」から明日で、1年2ヶ月になります。
東日本大震災の特徴として、次のことが挙げられます。
@南北500Km,東西200Kmの広大な領域で地震時滑りが発生し、
規模がM9.0という超巨大地震であった事
A更に30mを超す巨大津波が発生し、死者・行方不明者19,000人という尊い人命が失われた事
Bそして原子力発電所の被災と放射能汚染という重大な災害が起きてしまった事
この平成24年度は、国及び自治体がまさに「復興元年」として、復旧・復興に取り組んでいるところですが、その歩みは遅く、1日も早い事業の進展を希望する次第です。
本年4月1日から一般社団法人として新たに出発した全国地質調査業協会連合会のH24年度の主な新規事業としては、
@ 応用地形判読士の検定試験
A 地質技術顧問(ジオアドバイザー)制度の試験運用
B 地質情報の法制化活動
C 道路防災点検講習会
などが計画されております。
当協会の今年度の活動計画のうち新規事業と致しまして、先の全地連と一緒に、
@ 応用地形判読士試験実施
A 道路防災点検技術講習会
B 臨時総会の復活と他協会との同時開催
を計画しております。
昨年の災害を通じて実感した事の最も大きい事は、私たちの行っている「地質調査業」の認知度の低さでした。これを反省し、従来から何度も掲げているように、発注者は勿論のこと、国民、市民に私達の取り組んでいる仕事をもっともっとPRしていくことが大事だと思われます。国民の安全安心のための国土創り、地方創りの中心的存在になるように、会員皆さまの英知と努力が今こそ必要とされております。
『明るく活力のある元気な協会・会員による東北の復旧・復興』を目指すとともに、会員皆様のますますのご多幸を祈念して、総会開催の挨拶といたします。