礫・玉石の最大径はボーリングコアの3倍程度を目安とすることが多い。
1.礫・玉石の堆積環境とボーリングコアの関係
2.ボーリングによる礫径とベノト工法等による採取礫径の比較事例
図3は、ボーリングにおける石径の推定は難しいので、直径1mのベノト工法等による調査を実施した事例である。
ボーリング時の最大礫径は50mmであり、ボーリング調査による最大径の2〜4倍の石がかなり含まれていることを示している。
3.最大礫径の推定について
1.で述べた通り、ボーリングは玉石・転石にあたらない可能性があることや、礫の端部を掘削する可能性があることから、最大礫径についてボーリングで判断することは非常に難しい。
しかし、掘削や杭基礎工事においては、礫・玉石の径が問題となることも多いため、設計段階ではボーリングで採取された礫径の3倍程度を目安とすることが多いのが実情である。
【引用・参考文献】
1)、2)ボーリング野帳記入マニュアルー土質編、(社)全国地質調査連合会、平成12年9月