(1)構造物基礎の支持層に対する対応
表5.1 各機関による支持層の目安
規定機関・出典等 | 上部構造物 基礎形式等 |
良質な支持層の目安 | 備考 | |
---|---|---|---|---|
粘性土 | 砂質土 | |||
東北地方建設局・ 設計マニュアル |
橋梁・直接 | N≧20 | N≧30 (岩盤、砂礫層も同様) |
層厚は5m以上にて下位に軟弱層がない場合 |
橋梁・杭 | 20≦N≦30 (堅固な層はN>30) |
30≦N≦50 (堅固層はN>50) |
層厚は5m以上にて下位に軟弱層がない場合 | |
日本道路協会・ 道路橋示方書・4) |
橋梁・直接ケーソン等 | N≧20 (qu≧0.4 N/mm2) |
N≧30 (砂礫層も概ね同様) |
良質な支持層と考えられても、層厚が薄い場合や、その下に軟弱な層や圧密層がある場合はその影響の検討必要 |
日本道路協会・ 道路土工−擁壁工指針 道路土工−カルバート工指針 |
擁壁・カルバート等 | N≧10〜15 (qu≧100〜 200kN/m2) |
N≧20 | 良質な支持層と考えられても、層厚が薄い場合や、その下に軟弱な層や圧密層がある場合はその影響の検討必要 |
日本道路公団・ 設計要領第二集 |
橋梁・直接および杭 | N≧20 (直接基礎の場合は地表面下5m以内) |
N≧30(直接基礎の場合は地表面下5m以内) | 良質な支持層と考えられても、層厚が薄い場合や、その下に軟弱な層や圧密層がある場合はその影響の検討必要 |
(2)N値の特性、問題点など
支持層の目安として一般にN値が利用され、N値は地盤の密実さに正比例することになっているが、N値にはその他以下のような特性がある。