今回私は、東北地質調査業協会主催の「平成15 年度若手技術者セミナー」に参加させて頂いた。講義を受
けている間は、「地中熱利用技術」の講義内容を理解することに必至でしたが、講義後のグループディスカッションの時ようやく平成13年度にも「若手セミナー」に参加していたことを思い出しました。確かあの時は、転勤してきて最初の仕事が、この若手セミナーへの参加でした。私は東北には高校の修学旅行でしか来たことがなく、東北のことについてはわからないことだらけだったので不安を覚える参加となりましたが、懇親会においては非常に和やかな雰囲気で、様々な話題に花が咲きました。同室の方々には「冬期現場作業での注意点」等について経験談も交え教えていただきました。その甲斐あって、東北で最初の冬を無事乗り切ることが出来たので、このセミナーには非常に感謝しています。
そんなことを思い出しているうちに、第1 日目のグループディスカッションが始まりました。
グループディスカッションの議題は、あらかじめ参加者から寄せられた日頃抱いている疑問などであり、ディスカッションは非常にスムーズに進行していきました。議題としては、「地すべり粘土の見分け方」などの地質的なことから、「岩盤における地盤定数の設定方法及び設定根拠」などの地盤工学的なものまであったが、特に「水」に関する議題(自然水位の考え方及び設定方法、孔内水位の測定方法及び水位観測期間の設定方法など)が多く話されていました。
他のグループでも「水」に関する議題が多かったようで、第2 日目のグループディスカッションのテーマに「水」を引き続き取り上げるグループが3
グループ中、2 グループもあり、「水」が問題となる地質調査が如何に多く、日頃苦労しているかが伺われました。
第2 日目、私は別のグループではあるがテーマを「水」としたディスカッションに参加しました。第1 日目にどのような議題があったかからディスカッションは始まり、より詳細な内容(被圧地下水の止水方法、鉄バクテリアの繁殖条件の研究など)について討論が行われました。
最後に、以前いた関西では本セミナーのような意見交換会が無かった(知らなかっただけかもしれません)ので参加して感じたことは、本セミナーは会社と違った「技術者としての役割」を再認識させてもらえる場であると思いました。充実した討論会を提供して下さった本セミナー関係者の皆様に御礼を申し上げると共に、参加できる機会があればこれからも参加したいと思います。
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