新協地水(株)   大泉 研一

大泉 研一

14.若手技術者セミナーに参加して

大泉 研一  三鬼 春生  増田 哲史
 今回のセミナーでのグループディスカッションは、いろいろな面で勉強になりました。ディスカッションは各班で題目を決め、自分で選択する方式です。自分は2 班の「土質定数の設定について」を選択しました。また、その他に各試験での対処、考えについて聞くこともできました。

 ディスカッションの内容を報告しますと

・土質定数の選定について

個人で定数の取り方が異なり、社内でも明確な決まりはないので打ち合わせが必要ではないか。報告書に採用した根拠を明示する必要性がある。

・盛土および自然地盤の単位体積重量について

盛土の単体は、締め固め管理がされたもので、管理されていない場合はN 値および現場状況等から判断する方がいいのではないか。
砂礫の単体の採用は砂利混じり砂か砂利か。
安全側で20kN/m 3 を用いている。

・設計N 値の採用にあたって

(礫障害について)
突出している場合は報告書に明示して除外している。
10cm 当たりの最小値を採用し、換算N 値を採用している。
バラツキがある場合、標準偏差等を用いる。

・現場透水試験等の対処

だいたい10m 付近までは別孔で、周辺のバックデ−タおよび深い場合などは同一孔で実施している。
現場透水試験、LLT などは直ちに計算し、異常が見られる場合は再測定を実施している。

その他に、

 ・改訂前と改訂後の変更に伴う対応については改訂前の根拠を明示して採用している
 ・スウェーデン式より求まる支持力については地域性等の考慮が必要か
 ・今後の電子納品化についてどのように考えているか

 などいろいろ今まで自分が経験した問題点、これから関わる問題点などを討論・経験談を聞くことができました。今後の仕事にかつようできればと考えています。
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