協会誌「大地」No49

若手技術者セミナーに参加して

中央開発(株)東北支店 地盤技術部藤田 慶太

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 平成20 年度の若手セミナーは

第1日目:荒砥沢ダム上流地すべり見学

第2日目:グループディスカッション

の工程で行われた。

荒砥沢ダム地すべり内部を見学できるということで、5年ぶりに若手セミナー参加させていただいた。

平日ということもあり、参加人数が少なかったことが残念であった。

第1日目は地すべり内を約2時間案内していただいた。形状を保ったまま移動した道路等の土塊内部は報道で紹介されていたが、自らの眼でみると非常に新鮮であり、貴重な体験であった。

第2日目は今後の地質調査業および若手セミナーの方向性というテーマでディスカッションを行った。参加人数が少なかったせいか技術的なテーマでなかったのが不満であった。

今後の若手セミナーは開催時期や第2日目の内容に改善が望まれるが、現場見学は若手にとって貴重な場であり、今後も継続していただきたいと考えている。

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国土防災技術(株)福島支店酒井 由美

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若手技術者セミナーは、平成20年11月26日(水)〜27(木)の2日間開催されました。

1日目は今年6月の岩手・宮城内陸地震で発生した荒砥沢ダム上流の大規模地すべりについて、現地研修会を行いました。地震発生直後から現場の写真や情報等は目にしていましたが、実際に現地に行くことは初めてでしたので、時間がとても足りなくもっと様々な場所が見たいと感じました。ただ、今回実際に現地で仕事をされている方も研修に参加していましたので、現場と実務の現状を知ることができたのは大変有意義な経験だったと思います。

その後の懇親会では、様々なお話を聞くことができとても楽しかったです。また、普段会社内では同姓の業務社員と話す機会がほとんどないので、今回の研修にそれも同世代の女の方が参加していたのは大変貴重な経験でした。懇親会だけでなく、宿泊した部屋も相部屋でしたので、仕事のこと、プライベートな事など色々と話すことが出来ました。

2日目はグループディスカッションということでしたが、今回は参加人数が少ないということもあり参加者全員でざっくばらんな討論会となりました。討論会の内容としましては、

など、入社して間もない私にとってはもっぱら聞き役となる内容でしたが、普段まだ意識していない部分の意見を聴くことができたので、今後仕事を行っていく上で大変貴重な経験になったと感じています。

最後に、今回のセミナーでは大規模地すべりを体感できたこともそうですが、それよりも同業の方々と交流をすることにより、技術者としてのあり方を学べた事が大きな収穫だったと思います。充実した討論会を提供して下さった本セミナー関係者の皆様に御礼を申し上げると共に、参加できる機会があればこれからも参加したいと思いますのでよろしくお願いします。

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