平成19年度の地質調査技士登録更新講習会は、平成19年11月2日(金)に「仙台国際センター」で開催されました。東北地区の登録更新講習会は昨年度から仙台会場のみでの開催となり、受講者数は251名でした。
今回も昨年度と同様に、受講票に会場へのアクセスを明記したり、弁当屋さんの手配など行ったためスムーズに講習会を開催することができました。ただ、登録更新講習会への申込書が全地連のHPからダウンロードして記入する形式となったためか、申込書への印鑑の押し忘れが昨年度の数倍に上ったことは来年度に向けた反省点といえます。
講習会の午前の講義は、様々な業種で偽装問題が発覚している昨今、地質調査業者や地質調査技術者のあるべき姿、倫理問題、継続的な教育・訓練について学びました。また、事業量が半減している厳しい経済情勢であることや、地質調査技士が国土交通省の「地質調査業務共通仕様書」の主任技術者の資格要件に追加されたことを確認しました。さらに毎年変化している入札・契約制度についても学びました。
午後の講義では、基本的な調査技術やボーリング技術を再確認したほか、最新の調査技術の紹介や、土壌・地下水汚染に関わる内容まで広範囲にわたって学びました。潜在断層の検出に効果的な反射法地震探査や、地下水が介在する場所で有効な二次元比抵抗探査、表面波探査などの各種物理探査手法のほか、日進月歩で発達するIC技術を駆使した調査手法もいくつか紹介されました。
登録更新講習会の受講状況(その1)
地質調査技士の登録更新方法は、平成21年度から変更される予定です。登録更新方法は地質調査技士の部門で異なり、現場調査部門のみは従来の1日の講習会で更新、それ以外の部門は1日の講習会とCPD記録の提出が必要となります。CPDとは「継続的能力開発」のことで、地質調査技士の登録更新にあたっては年25単位のCPD記録が必要となる見込みです。複数部門の資格を持つ人は、更に年10単位を加えることになります。地質調査業を取り巻く厳しい状況下で、地質調査技士にも継続的なレベルアップが求められていると言うことではないでしょうか。
最後に、丸1日という長時間にわたる講習会が、受講者の皆様のご協力のおかげで無事に終えることができましたことに対し、技術委員会・事務局一同心より感謝申し上げます。
登録更新講習会の受講状況(その2)