協会誌「大地」No48

中央開発(株)山形営業所所長 鈴木 益夫

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みちのくだより山形
食菜王国の里山形

今回は、山形の豊富な食べ物の中からいくつか紹介しましょう。

「日本酒」

これからの寒い冬にはうってつけで、山形の日本酒は、全国品評会金賞受賞作品が最も多く、新潟や秋田等を押さえて堂々第一位なのです。各地に酒蔵がありますが、冷でいくなら亀の井酒造の『くどき上手』、これからの寒い冬にぬる燗でいくなら、出羽桜酒造の『枯山水』がお勧めです。

「ワイン」

山形のぶどうの生産量も全国の5本の指に入り、当然おいしいワインもあります。天童、月山、蔵王など。(コストパフォーマンスに優れた一升瓶もありますので、のんべえにはお誂えです)お勧めは、高畠ワイナリーの『貴婦人』の赤は至福の一品です。

「つけもの」

各地にはおいしい漬物がありますが、これからは、『温海の赤かぶ』それに全国で人気急上昇の『青菜漬』。葉っぱのパリッとした食感が特徴で、刻んで大根や菊などを混ぜた『おみ漬』もたまりません。青菜漬は、山形市の本沢農協がお勧めです。

「酒田の海鮮どんや とびしま」

港町といえば、新鮮な魚介類。酒田にありました。とびしま丸出港場所隣の市場の2階。魚屋さん経営だから、安くてうまい。“東北NO1保証”人気NO1『刺身舟盛膳』1000円。(豪華8点盛り、昼からこんな豪華なもの食っていいのか)限定30食なので開店直後は、ほとんどがこの注文。人気NO2『海鮮丼(特上)』1000円。(豪華絶品)他にも、『とびしま膳』などが人気。11:30開店だが、12時ごろには売り切れになるので、時間がある方は早めに並んでゲットしてください。

「蕎麦」

蕎麦は、信州といわれるが、山形で一度食べた方は山形蕎麦に魅了されます。特に村山地方を中心に多くの店があり、各地に名をはせた店が加盟する『そば街道』があるので食べ歩きもできます。山形の特徴は、『板そば』という20×40cm程度の箱状の器に田舎そばが入ったものです。普通のそば屋でも“はずれ”がなく、600〜800円程度と比較的安い。汁物の冷たいそばの代表格は、谷地の『冷たい肉そば』。(なぜかやみつきに)寒い冬でもそば好きの人は、冷たいそばを食べる人も多いが、あったかいそばでは、西川町の六十里越ドライブインの『山菜そば』がボリュームたっぷりでお勧めです。そば好き転じてそば打ちトライ。小生も年に4、5回程度そば打ちをしますが、なかなか安定した領域には達しておりません。

製粉所からそば粉1kg、打粉200g程度購入(1300円程度)し、二八そばにトライ(約10人分)。難しいのは水の分量で、そば粉の45%程度ですが、季節によって変化するからです。皆さんもトライアルしてみてはいかがですか。3回程度で何とか形になります。(他人には出せないけど)

「ラーメン」

シンプルなしょうゆ味の『ワンタンメン』だが、初めて食べたときは、ワンタンメンのイメージが変わりました。シルクのような舌触り(なんと表現すればいいのだろう?)で、透けるような極薄ワンタン(舌の上でとける?)。寒い冬には至福の一品です。酒田に行ったら『満月』、寒河江に来たら『ふくや』でご賞味してみてはいかがでしょうか。

「フルーツ王国の里」

山形といえば、『さくらんぼ』ですが、意外にも全国ランキングの果物が多いのです。

7月からはプラム(東北一の生産量)で『秋姫』は絶品です。8月には『桃』、9月には『ぶどう』(全国4位)、庄内の『刈屋なし』、10月にはとろける舌触りの『ラフランス』、そして11月まで『ふじ』を中心に各種りんごが生産されます。まさにフルーツ王国なのです。各地の『道の駅』か『あぐり』等にてお買い求めください。

2008年は、宮城県のディスティネーションキャンペーンですが、山形まで足を延ばしてみてはいかがですか。あなたの至福の一品を求めて。

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