協会誌「大地」No45

営業部 仲屋 昌幸

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36.第9回おらほの会社 (株)東建ジオテック東北支店の巻

東北地質調査業協会のみなさんこんにちは。このたび営業部の仲屋が「おらほの会社」編集委員に就任したことから、「株式会社東建ジオテック東北支店」の歴史と郷土を紹介します。

1.(株)東建ジオテックの生い立ち

株式会社東建ジオテックは今年で創立50周年を迎える、業界でも古い歴史を持つ会社です。以下、沿革をご紹介いたします。

設立は1957年(昭和32年)11月、東京都日本橋にパイル販売施工会社として立ち上げた東建産業株式会社を前身としています。その翌年の1958年(昭和33年)3月には地質調査業務を開始し、1962年(昭和37年)に地質調査を本業とすべく東建地質調査株式会社に社名を変更しました。その後、高度経済成長とともに業績を伸ばし、全国に支店を展開してゆきます。1993年(平成5年)に、さらなる建設基礎工学分野の総合コンサルタントへの展開を目指して、株式会社東建ジオテックに社名を変更し現在に至っています。

2.支店・営業所

昨年本社は、東京都文京区から埼玉県さいたまし市に移転しました。

支店は、本店(さいたま)、東北、東京、名古屋、大阪、広島、松山、山口、九州の9支店と17営業所および開発センターで展開しています。

東北支店は、昭和35年に仙台支店として、弊社の中でも最初に開設された支店です。

3.東北支店の所在

東北支店は、仙台市青葉区小松島1丁目にあり、仙台駅からJR 仙山線でひと駅目の「東照宮駅」より徒歩1分の閑静な住宅街にあります。2階建てのプレハブの建物ですが、トラックでもお越しいただける広い駐車場とコア倉庫が目印です。

弊社にお越しの際は、車でも良し、仙山線でも良し、利便性のいいところです。

4.事業内容

弊社の事業は地質・土質調査部門、コンサルタント部門、環境部門、試験部門、防災・工事部門、測量部門、研究開発部門で構成されています。

この中で東北支店の業務は、地質・土質調査部門をメインにして、コンサルタント部門、防災・工事部門など周辺分野にも力を入れています。守備範囲は青森、秋田、岩手、宮城、山形、福島の東北6地質・土質調査部門は、ボーリング調査を主体にした幅広い実績がセールスポイントです。市街地での建築ボーリングから山中でのダム、トンネルの岩盤ボーリングまで、どんな地盤でも調査します。

コンサルタント部門では、軟弱地盤対策工、斜面安定対策工の設計業務や、動態観測など、地盤に関わるコンサルタント業務をおこなっています。

防災・工事部門では地すべりの調査・設計業務、道路防災点検業務などを手がけてきました。

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株式会社東建ジオテック東北支店

5.周辺の郷土

弊社周辺には、小松島・東照宮・宮町などのまちがあり、仙台城の城北に位置する歴史のある城下町です。

特に東照宮はこの町のシンボルのような神社で、初詣やどんと祭などに数多くの人が集まるスポットになっています。

東照宮は、仙台藩二代藩主伊達忠宗公が、東照大権現を伊達家の守護神としてお祀りするため建造した神社で、徳川家康公が葛西大崎一揆の視察を終えて帰途のおり、この地で休憩されたことから徳川家康公ゆかりの地として鎮座地に選ばれたそうです。

東照宮の建築工事は藩の総力を上げておこなわれた一大事業で、伊達忠宗公が慶安2年(1694年)5月に三代将軍徳川家光公に建造の許しを得てから、5年の歳月をかけて建てられました。造営に携わった総人工83万人以上、総工費2万両以上を要したと言われていて、当時としては珍しい七宝金具を使用した社殿の装飾、銅瓦葺きの屋根など、伊達文化の粋を結集した建物となりました。現在では、華麗な本殿、重厚な随身門、花崗岩造りの特徴的な石鳥居などが国の重要文化財に指定されています。

また、東照宮は境内の桜も見事で、毎年桜の季節におこなわれる春祭には露天が立ち並び、たくさんの人が集まります。

春祭の日に休日出勤していると、余興でおこなわれるカラオケ大会の声が支店内まで聞こえてきます。これほど近いのに境内でお酒が飲めないのが唯一残念な点です..

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東照宮の石鳥居

6.おわりに

ご紹介してきたように、株式会社東建ジオテック東北支店は歴史ある風土に囲まれ、実績と経験を積んで参りました。

老舗としての実績と経験に裏付けられた確かな技術で一丸となって日々の業務に取り組むとともに、積極的に周辺分野への展開を図っています。

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銅瓦葺きの屋根を持つ東照宮の随身門

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