東北支部代表幹事 高見 智之 |
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日本応用地質学会東北支部は、昭和61年に設立され、今年で15周年を迎えます。
これまで、学会会員の親睦と技術の向上、社会貢献を3本の柱として、毎年、現地見学会やシンポジウム、研究発表会などの活動を続けています。
平成18年度支部総会(5月19日)で、新たな支部役員が選任され、新体制で企画運営を進めています。
写真-1 支部総会風景
(活動報告とH18年度活動計画、会計報告・予算案などが審議され承認されました。)
支部総会で承認された活動計画に沿って現在、以下のように企画中です。
写真-2 田野久貴教授の特別講演
(多彩な現場計測データから岩盤、地盤を視点を変えて新たに見直す姿勢に感銘!)
以下の内容で実施しました。
支部総会・講演会・討論会終了後に参加者へアンケート調査を実施しました。この結果、@特別講演は好評、A検討会は失敗事例を取りあげたらどうか、B研究発表会は意見交換を十分にやりたい、C見学会は若手とベテランの交流の場を強化する企画がよい、などの意見をいただきました。
写真-3 討論会
(ベテランと若手の白熱した意見交換と議論、当学会の高齢化は進むが新たな展開はいかに?)
当協会の協賛をいただき、以下の内容で実施しました。
ほか2編。
写真-4 懇親会
(前支部長の田野久貴氏と新任の太田保支部長が和やかにバトンタッチ)
前年の平成17年度は、仙台で全地連フォーラムが開かれたこともあり、研究発表会と現地見学会を全国地質調査業協会と協調して開催しました。
このときは、全国地質調査業連合会技術発表会(e-フォーラム2005)と会期・会場を共にするという初めての試みでした。
同会場フリースペースに応用地質学会の販売ブースを設置し、平成17年8月の宮城県県沖の地震のとき、大きく崩落した名勝「材木岩」の写真やビデオを飾るなど、工夫を凝らして、東北支部としての特色を演出しました。各ポスターの前では質疑が行われ、全体討論では活発な意見が出されました。
日本応用地質学会東北支部では、平成14年度から4回にわたって地震防災対策をテーマとして、一般向けシンポジウムを開催してきています。平成17年度シンポジウムでは、防災机上訓練(DIG)を試みるなど以下の内容で行いました。
写真-5 研究発表会@自由テーマの議論
(活発な質問に発表者も熱弁をふるって説明し、新たな視点が広がった)
写真-7 ポスター発表風景
(わかりやすくビジュアルに整理されたポスターの前でフェイストゥフェイスのコミュニケーション)
写真-9 全地連フォーラムに出展した日本応用地質学会のブース
(当学会の出版物や、前年度支部シンポジウムでの発表内容などを展示しました)
写真-11 平成16年の地震で住民が避難した岩盤崩落危険箇所
(今でもオーバーハングした不安定岩塊が見られ、対応策に議論が集中)
写真-14 仙台駅前で解散
(全国の遠いところからも参加頂きました)
写真-6 研究発表会A環境と応用地質学
(環境問題については日常の業務などで日夜苦悩している技術者が多く、具体的な質問や技術者としてのあり方、姿勢を問う意見交換で白熱した)
写真-8 ポスター発表の前後のプレゼン
(5分の概要説明、ポスター発表後の総合討論は、集合して議論)
写真-10 女川原子力発電所資料館の見学
(資料館での説明のほか、ボーリングコアや地質断面図を見せて頂きました)
写真-12 平成16年の地震で岩盤がグライドしたとされる露頭
(露頭を前にすると地質屋さんの議論はつきず、タイムキープが大変!)
写真-13 前日に保存対策に関する研究発表のあった仁王島の現況視察
(あえてコメントはしません)
当学会支部も他の学会と同様に、会員数の減少や高齢化が進んでいます。学会支部の価値を高め、会員へのサービスをより充実させるように今後も運営して行きます。
学会支部では、ホームページを立ち上げて、支部活動の広報に努めています。
日本応用地質学会のホームページにリンクが張られています。会員の皆様の声を反映させてより充実して行きます。
平成20年度は、学会本部の研究発表会が東北で開催される予定です。これに向けて、東北支部の活動を盛り上げて行きたいと思います。
協会会員の皆様のより一層のご支援と、学会への参画をお願いします。
写真-15 参加者によるDIG風景
(グループに分かれて古い地図から地形や地質を読みとり、地盤の違いによる被災状況を具体的にイメージして、職場から帰宅するルートを真剣に模索中)
写真-16 優秀グループには当学会の井上会長から記念品を贈呈