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ドライバーにとって誠にありがたい施設が道の駅である。道の駅は現在(平成17年)全国で785箇所にも及び、今後も増え続けることは間違いない。東北各県の数は岩手県が最も多く28箇所、次いで青森県26箇所、秋田県25箇所、山形県15箇所、福島県12箇所、宮城県11箇所で、北東北3県が多い。 道の駅は駐車場が24時間利用可能で無料、トイレも24時間利用可能でバリアフリー化が図られている。また、道路情報や観光情報、さらには緊急医療情報の提供場所ともなっている。 さて、秋田県内の道の駅は国道7号、13号、46号線の主要国道沿いはもちろん、地方国道にもまんべんなく配置されているため長距離ドライブでもトイレの心配はさほどない。また、各施設の多くは産直施設も持っており、その土地の特産品を置いた売店もある。さらに温泉施設が備わっている道の駅は6施設(やたて峠、東由利、象潟、天王、岩城、おおうち)に及び、他の道の駅も3〜15分程の範囲内に温泉施設、温泉保養施設があるのが大きな特徴である。 秋田の道の駅はどこも充実しているが、特におすすめ施設をご紹介する。 始めに「ふたつい」をご紹介する。国道7号線沿いにあり、「きみまちトンネル」出入口付近にある。ここはトイレがガラス張りとなっており、用がなくても見ていただきたいリフレッシュトイレがある。また時間をとっていただき、是非景勝地「きみまち阪」にも足を運んでいただきたい。足は無料で自由に利用できる自転車(駐車場が建設されている。)が便利で、10分程で公園に到達する。公園の広場にそそり立つ屏風岩は激しい海底火山活動の産物で、垂直の絶壁に松を伴う姿は絶景である。さらに「きみまちトンネル」は日本の国道トンネルでも有名なトンネルとされている。地質調査に携わる方々には「きみまち阪」と共にトンネルの情報を事前に掌握のうえ見聞されることをおすすめする。 次に紹介したい道の駅は「岩城」である。国道7号線の日本海沿いにあり、天気の良い日は男鹿半島や鳥海山を望むことができる。この道の駅では是非、岩城温泉「港の湯」へ入浴いただきたい。大浴場より階段を下りると露天風呂があり、日本海を眺めながら入浴できる。さらに天候と時間の調整が合致すれば露天風呂から日本海に沈む夕日を拝むことができるおすすめスポットである。 次に紹介したい道の駅は「かみこあに」である。この道の駅は秋田の内陸国道285号線沿いにあり、上小阿仁村役場の向いにある。上小阿仁村は天然秋田杉の里として知られているが、人口は3,000人そこそこの小さな村である。道の駅はこの村の拠点センター的役割を果たしており、利用者数は秋田県のみならず東北でも上位に入るはずで、村を活気付けている。ここのレストランはセルフサービスであるが、品数豊富で安価でいずれも美味しい。また、持ち帰りようとして販売している馬肉の煮付けパック詰めは珍味である。さらに「山吹きまんじゅう」はふんわりまんじゅうで、白あん、黒あんの二種類あり、甘党の方におすすめしたい。 他に「はちもり」は国道101 号線沿いにあり、世界遺産白神山地からの湧水「お殿水」を味わえる。是非ペットボトルを持参されたい。また、「なかせん」は秋田の米どころ仙北平野を走る国道105号線沿いにある。ここでは秋田の酒をおすすめする。特に酒王「秀よし」は我社で掘った井戸水が使用されており、一度味わっていただきたい。お酒は他に国道13号線沿いの「かみおか」や「雁の里せんなん」、「小町の郷おがち」などで豊富に揃えられている。 紹介できなかった道の駅でも秋田米や漬物、山菜や木工加工品、さらにはきりたんぽや稲庭うどんなど秋田ならではの品々が販売されている。秋田にドライブや出張の際には、是非道の駅にお寄りいただきたい。タオル持参で。 |
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