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地質調査技士資格検定は、昨年から「土壌・地下水汚染部門」が加わり、「現場調査部門」「現場技術・管理部門」と合わせて合計3部門での受験が可能となっております。地質調査業務における品質の確保や信頼度、社会的ニーズなどにより、地質調査技士資格が担当技術者の要件に加えられる場合が増えており、今後もますます重要性が増すものと思われています。 また、新設された「土壌・地下水汚染部門」についても、各地で汚染事例が顕在化する中で、今後は地質調査業務との関係からも、資格の必要性が高まっていくものと思われます。 事前講習会 6月13日(月)14日(火)の両日、ハーネル仙台を会場に「平成17年度資格検定試験事前講習会」を開催しました。今年の受講者数は現場調査部門39名、現場技術・管理部門15名、土壌・地下水汚染部門4名の合計60名と、受講者数が大きく減少した昨年(92名)をも下回る結果となりました。部門毎の参加率は53〜55%と各部門ともほぼ同率でした。 講習は各部門ともにテキストに沿って進められ、昨年出題された問題の解説も含めて行いました。また、協会技術委員会で作成した過去3年分の問題に対する解説集を、受講者全員に無料で配布し、受験勉強の一助となるようにしました。人数が減った分、受講者の方と講師の距離が近くなり、居眠りをする人もほとんどなく盛会のうちに終了致しました。また、検定試験後に実施したアンケートでは、事前講習会に次のような感想が寄せられました。 ・受験の役に立った (現場管理68%、現場調査76%、土壌汚染40%) ・現場管理部門専用の例題集を作って欲しい ・記述式試験の講習を行って欲しい ・解説集にミスプリントがあったなど 現場技術管理、土壌汚染部門受験風景 検定試験 検定試験は7月9日(土)に行われました。 試験受験者数はここ数年で最も少なく、欠席者も全体の約1割ほどあり、場調査部門31名、現場技術・管理部門86名、土壌・地下水汚染部門9名の合計126名となりました。当日はさしたるトラブルもなく、無事試験は行われましたが、全体としてやや寂しい検定試験となりました。 試験問題を見ると、各部門ともに、昨年にも増して専門的な問題が増えてきているように感じられました。特に、技術・管理部門ではよりコンサルタント的な要素が多くなっており、選択式、記述式ともに問題が高度になっている印象があります。 試験後に行ったアンケートでは、一部を除けば、全体に試験問題が「易しい」「やや難しい」「難しい」と答えた割合がほぼ同程度であったことから考えると、「妥当な出題内容であった」と言えるものと思われます。 技術委員会では、アンケートの結果も踏まえて、より分かり易い講習会を行い、一人でも多くの合格者を出せるようにお手伝いしていきたいと考えております。 現場調査部門受験風景 |
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