55.協会だより 国土交通省東北地方整備局との意見交換会
広報委員会渉外部会 |
平成16年12月8日午後、毎年恒例となりました国土交通省東北地方整備局と東北地質調査業協会との意見交換会が開催されました。国土交通省からの出席者は下記の方々です。 光家康夫企画部長 神埼彰技術開発調整官 島田昭一河川情報管理管 山屋敏英道路調査官 川端壽男技術管理課長 山科勝嗣技術管理課課長補佐 意見交換会は山科技術管理課課長補佐が司会を務められ、光家企画部長と奥山理事長の挨拶の後、本題に入りました。 協会では今回の意見交換会に先立ち、東北地方整備局への質問事項や要望事項、提案事項などを資料にまとめ、事前に提出しておりました。今年度は昨年全国地質調査業協会連合会が発行しました「コスト構造改革に資する地質調査を効果的に実施するための10 の提案」の内容を中心に作成しました。内容は次の通りです。 1.地質調査技術者の有効活用について
2.地質調査の適切な発注について
4.低価格入札について 添付資料?1 業容の推移 添付資料?2 東北地質調査業協会が主催・協賛した教育訓練プログラム 別添資料?1 コスト構造改革に資する地質調査を効果的に実施するための10の提案 別添資料?2 東北地質調査業協会パンフレット 別添資料?3 事例に学ぶ地質調査 別添資料?4 社会に貢献する地質調査業 別添資料?5 欧米と日本および東北地方の地形・地質の比較 事前に提出した資料の詳細については金井広報委員長より説明を行ないました。これに対し川端技術管理課長から関連資料を用いて説明と回答がなされディスカッションに移りました。その概要は12 月10 日付各業界新聞で、大きく取り上げられましたのでご承知の会員も多いかと思います。 東北地方整備局では「国土交通省公共事業コスト構造改革プログラム」に基づき、直轄事業の設計におけるコスト縮減への取組を一斉に点検する「設計の総点検」を実施したところ、整備局全体で264件の点検を実施し、設計の見直しにより縮減の効果は10.4 %という大きな数字になったとのことでした。改めて地質調査を含む調査・設計等が川上での工事コスト縮減に果たす役割の大きさと、当協会の持つ責任の重大さを思い知る結果となりました。 地質調査技術者の各段階への参画については、今後検討事項として議論していきたいが、現段階では報告書の中で設計・施工に役立つ様な提案を行ってほしいとの回答でした。今後はトータル的な技術力の向上はもちろん、協会独自のPRの必要性も感じられました。 地質調査業務のプロポーザル案件は平成16 年度現時点で2 件の実績であるが、技術力重視の観点から、業務委託全体で契約額の25 パーセントを目標に実施した いとの話でした。 また、16年12月1日より18年3月31日までの試行として、予定価格が1,000万円を超える業務の指名競争入札において、基準価格を設ける説明がされました。基準価格を下回ると甲乙ともに煩雑な作業が伴うことになるとのことでした。整備局側では価格競争だけでなく、より質の高い成果品の確保を求めていることを伺い知ることが出来ました。 最後に、全地連藤代専務理事より御礼の挨拶と来年仙台で開催予定の「技術e-フォーラム‘05」のご協力をお願いし、閉会となりました。 平成13年から始まった意見交換会も今回で4 回目となりますが、回を重ねる毎に、東北地方整備局が持つ当協会に対する期待や要望の大きさが実感させられ、この交換会を継続していくことが、協会会員の将来の発展に繋がるものと痛感いたしました。
|
||||||||||||||||||||
目次へ戻る | ||||||||||||||||||||