68.平成16年度地質調査技士検定試験
  事前講習会・検定試験

技術委員会

○事前講習会


 検定試験まで約1ヶ月と迫った6月14日(月)15日(火)の両日、平成16年度資格検定試験事前講習会を、ハーネル仙台を会場に開催しました。

 地質調査技士資格は、昨年「現場調査部門」と「現場技術・管理部門」の2部門に分かれましたが、今年からはこれに「土壌・地下水汚染部門」が加わり、合計3部門での受験ができるようになりました。社会的ニーズにより、地質調査技士資格は今後もますます重要性が増すものと思われますが、今年の受講者数は、現場調査部門22名、現場技術・管理部門60名、土壌・地下水汚染部門10名の合計92名と、昨年までに比べて大きく減少致しました。

<現場調査、技術・管理部門>
 講習はテキストに沿って、基礎知識、現場技術、調査技術の理解度、管理技法など地質調査技術の全般について、昨年出題された問題の解説も含めて行いました。また、技術・管理部門では業務経験論文の書き方についても説明を行いました。

<土壌・地下水汚染部門>
 初めての講習に担当した講師にも熱が入り、会場が小さかったこともあって、非常に内容の濃い講習会となりました。疑問点に対する質問も飛び出すなど、受講者の意識の高さが伺われました。また、土壌汚染に関する問題集も配布しました。
事前講習会受講風景
事前講習会受講風景

○検定試験

 検定試験は7月10日(土)にハーネル仙台を会場に行われました。当日は秋田新幹線が一時不通になり、受験者数名の遅刻があるハプニングもありましたが、何とか無事に試験を実施することができました。

 試験受験者数はここ数年で最も少なく、3部門合わせて186名の申込みとなり、うち数名の欠席者がありました。中でも現場調査部門では昨年の約半数にとどまり、多少寂しい検定試験となりました。

 現場調査部門と技術・管理部門での出題傾向はほぼ例年どおりでしたが、年々より専門的な問題が増えてきているように感じられました。また、土壌・地下水汚染部門ではテキストに従った出題が多かったものの、地質調査の基礎を答う問 題も多く出題され、いわゆる分析を中心としている人にとっては、やや難しいものであったように感じられました。また、オペレーターセミナーや事前講習会に参加された方からは、「役に立った」「今後はより出題に合わせた講習をして欲しい」など、今後の講習会運営に貴重な意見を寄せて頂きました。


 技術委員会では、できるだけ多くの合格者を出すべく、事前講習会では過去2年分の検定試験問題に対する例題解説書を作成するなど、新しい試みをもって資格試験に臨みました。今後も受験者の試験準備の一助となるような事前講習会やセミナーを計画するなど、さらなる内容の充実を図っていきたいと考えております。

 検定試験の合格発表は9月上旬ですが、当協会から多数の合格者がでることを祈念致します。

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