地域の青年会を卒業、青年会議所を卒業、子供のパパラッチを卒業し45才を過 ぎて、週末の土曜日が自由となり、ようやく存分に釣りをすることが出来るようになった。毎週のように海へ山へ、それ
でも2月3月は、ストーブリーグ!この時期の土曜日は来るべきクロダイの乗っ込 みや海タナゴのシーズンに想いを馳せ、 ストーブの前で手持ちぶさた。
こんな時、その辺にある切れ端材を使って、“こんなのがあったらいいな” を作ってみた。クーラーがないのでは なく、ただいつもの沖防波堤でのウキ釣りを想って!
思えば、小学生のとき夏休みの宿題完成命令下、フナに消し込まれるウキを想って、持っていた鉛筆を削ってウキを 作ってしまったという経歴を持つ自分に
は、釣りが出来ない時の精神安定剤なのかもしれない。
初めは、ただの木の箱、そのうちに塗 料を塗り、肩掛けベルトを付け、中に発砲スチロールのクーラーを装着し、腰掛け兼道具箱兼クーラー(内空37cm
× 27cm ×30cm )が完成した。現在バージョ ンアップし、竿掛け、竿立て、ウキ入れ、 灰皿、懐中電灯とタオルのマウントを装 備し、とどめに「海釣り道場」※1
から 頂いたステッカーを貼り、沖堤デビューを果たした。ここまでなら、自己満足の世界で、相棒として、これからもひっそ りと自分に付き合ってくれていただろうと思われるが、沖堤通いが毎週のようになり、常連さんの仲間入りをし、たまには竿頭※2
になるようになると、まわりが黙っていない!このメーカー不祥の物体が注目され始めた。
昨日、渡船に乗り合わせた青年2人が、 自分が船長と渡る沖堤の場所の話をしていると、これは何だ!どこのメーカー?S 社のロゴがある。いやM社のもある。
あれはただの竿ケースの切れ端だ!など と議論の真っ最中!聞き耳を立てていると、ベタベタと張られたステッカーや外付けの不可思議なメカ?に想像を巡らせ、さりげなく入れられたウキを根拠に、
黒鯛師手製の道具箱という結論に達したようである。いや、これには腰掛けと クーラーの機能があるんだ!と言いたい衝動を抑えながら、息子が誉められているようなこそばゆい想いに浸っていた。
この息子に「海釣り道場」のステッカーを貼ってから、カイズが切れ目なく 釣れるようになったのは気のせいだろうか?今想えば、材料の関係で内空33cmの発砲クーラーしか入れられない中途半端な大きさではあるが、これからも末永く防波堤のお伴をしてくれるだろうと思いながら、次なる搭載メカや新しい道具の構想を練る今日この頃である。
※1 「海釣り道場」:お気に入りのHPで黒鯛釣りのノウハウや、海釣り全般の知識を学んだ。現在も投稿したりしながら、つき合いを続けている。
※2 「竿頭」:船釣り用語で、その船で 一番の釣り頭の意味。
正面のステッカーがお気に入りHP 「海釣り道場」から頂いたステッカー、キラリ☆☆
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