北海道から沖縄まで全国至る所で方言が使われており、青森県では津軽弁が有名である。
津軽弁は秋田北部から北海道の南部の太平洋側で使われているという。
我が家ではカミサンが青森生まれの青森育ちであるが、全く津軽弁はでてこないし、分からない言葉もあるという。子供達にとっては津軽弁は難解な言葉であるらしい。
かくなる私は北海道出身であるが、「なげる」、「あずましい」など同じような言葉が使われているせいか、仕事においても北海道弁で話しており、意外と会話は成り立っている。
インターネットを開けば「津軽語辞典」、「津軽弁講座」なるものが多々あり、便利で参考になるし、テレビ、ラジオでも津軽弁、南部弁を扱った番組もあり非常に楽しい。
昔、青函連絡船を降り接続列車に乗るとき、青森駅で「落ちる人が死んでから、お乗りください」という放送が聞こえた。もちろんこれは「降りる人が済んでから、お乗りください」である。津軽訛りと独特のアクセントで、このように聞こえたのであろう。
津軽弁には「わ」、「な」、「だ」のように言葉を短くする特徴があり、1〜2文字で表現する言葉が多い。
A 「どさ」、B 「ゆさ」
C 「く」、D 「ん く」、
C 「め」、D 「ん め」
で、会話が成り立つから不思議である。また、濁音が多いうえ「い」と「え」、「ち」と「つ」、「し」と「す」などの発音の区別がないと言われている。
「つづが つづごとみんで つづさくえをつづでうってら」津軽弁でこう言われると一瞬”ん?”と固まってしまう。「知事が地図を見ながら、土に杭を槌で打っている」という意味である。
「つ」を「ち」に、「え」を「い」に、「づ」を「つ」にを入れ替えたりすると先ほどの例も共通語にかなり近い言葉になる。
青森県にはこの「津軽弁」のほかに「南部弁」がありニュアンスが少々違う。転勤族であった私は方言に苦労したこともある。九州では「かってくる」は「買ってくる」ではなく「借りてくる」の意味で、「なおす」は「直す」ではなく「片づける」意味で共通語とは全く違うのである。沖縄にゆくと全く別で、まるで外国語である。
皆様方も、現在住んでいる所の方言と生まれ育った所の言葉とを比べてみれば、おもしろいと思います。
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