第4回おらほの会社

総務部  中谷 浩三

中谷 浩三

33.大成基礎設計(株)東北支社の巻き

 平成14 年12 月の東北新幹線「はやて」開業から早いもので1 年が過ぎました。開業後は、首都圏からの人、物の流れも多くなり、県内の各自治体を始めマスコミ各紙もこぞって開通による経済効果を伝えています。

 (株)コサカ技研は新装なった八戸駅から徒歩で15 分のところにあります。

 当社を訪れた人は、先ず、玄関ホールに設置されているシンボル像の不動明王を見てビックリされてしまいます。この不動明王の他にもたくさんの彫刻、書画が設置されており、「この会社は何をしている会社ですか」とおっしゃるお客様もおられます。この空間は当社の経営理念そのものであり、お客様にとっては、心休まる場であり、社員にとっては、シンボル像と向き合い、自らを厳しく律し、仕事に対する姿勢を正す場でもあるのです。(それでも夜間に1 人でホールを歩くのはちょっと勇気が要ります。


 当社は昭和42 年の創業で、おかげさまで昨年35 周年を迎えることができました。ここ数年、受注も非常に厳しい状況が続いていますが、建設コンサルタントで培った技術、ノウハウを活かし、新規事業にも積極的に取り組んでいます。平成15 年4 月には「地域貢献」をモットーに福祉事業をスタートさせました。

 現在は、福祉用具のレンタル・販売、居宅介護が主なものですが、今後の高齢化社会のニーズに対応するためにも、順次ステップアップさせていきます。

 さらには、林業県である青森の活性化を目的に「間伐材」を利用したログキャビンの実験棟の建設を進めるなど新たな事業の展開を図っているところです。こういった事業は一朝一夕に成果がでるものではありませんが、「1 歩づつ着実に」をモットーに取り組んでいます。

 また、当社では2 ヶ月に1 度、講師をお招きして社内研修会を開催しています。技術部門、営業部門、管理部門を問わず、日頃の業務の改善点や新しい試みなどを研修テーマに掲げ、参加者全員が共通のテーマで意見、アイディアを出し合う研修会です。一見珍提案に思えるようなものの中にも、アイディア次第ですばらしい成果に結びつくものが出てくる可能性もありますので、「継続は力なり」で現在も続けています。

 「おらほの会社」紹介は、そんな固い話ばかりでは困ると言われる読者のために、社員も大好きな八戸のお祭りと名物料理を紹介させていただきます。

 先ずお祭りですが、2 月17 日から4 日間、冬を代表する「えんぶり」が行われます。烏帽子を被った太夫(舞い手)に笛、太鼓、歌い手からなる総勢15 〜20 名程度の組が市内各所で祈りを込め、舞い歌う姿はまさに春を告げ、豊年祈願をお祈りするお祭りにふさわしいものです。

 華やかなお祭りといえば、8 月に行われる「三社大祭」です。280 年の歴史を誇り、市内の三神社の神輿と史実や歌舞伎などを題材に作られた20 数台の山車が市内を巡行するさまは圧巻です。(PR 不足なのか全国的には知名度が低く残念!)


  最後に名物料理です。八戸の自慢はなんと言っても新鮮な魚介類です。イカ料理はあまりにも有名なので、今回は汁物を紹介します。

 最初は「いちご煮」です。といっても果物のいちごを煮て食べる訳ではありません。ウニとアワビを吸い物風に仕立てたもので、ウニを熱湯につけると山イチゴのように見えることからこの名前がついたそうです。ウニとアワビが醸し出す絶妙のハーモニーはまさに絶品です。(但し缶詰でも1 缶1,200 円以上しますので、中々食卓に上がることはありません)お手頃で、最近注目を浴びているのが「せんべい汁」です。名前のとおり具だくさんの野菜とせんべいを一緒に煮て食べるものです。この取り合わせに最初は(?)マークをだされる方も多いのですが、適度に煮こんだせんべいのもっちりとした食感が何とも言えず、思わずお代わりをしてしまう程です。最近では、市内の各料理店でも「せんべい汁あります」と小旗を掲げてPR していますので、そのお店なら安心しておいしい「せんべい汁」を賞味できます。

 この原稿を読んでお腹が空いてきた方、是非、八戸におんでやあんせ!お待ちしております。

次は、山形県の「(株)田地研」さんを紹介いたします。
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