53.牛田稔氏を偲んで (株)光生エンジニアリング
弊社 技術管理審査担当部長であります 牛田 稔が平成15 年7 月16 日、享年72
才をもって逝去されました。ここに、謹んで追悼させていただきます。7 月18 日の葬儀におきましては協会から参列を頂き、さらに会長や関係各社から弔電を賜りました。皆様のご厚情につきまして衷心より御礼申し上げます。
故牛田部長は、1957 (昭和32 ))年に東北大学鉱山学科を卒業し、同年4月に東北大学資源工学科に文部技官として採用され、約20 年勤められまして、1980 (昭和55 )年に株式会社ダイヤコンサルタント技術研究所所長に 就かれました。その後、同社技術本部技術長を歴任し、1999 (平成11 )年から技術統括部長として弊社に入社されました。 株式会社ダイヤコンサルタントに在職中の1982 (昭和57 )年11 月に東北大学工学博士となり、1987 (昭和62 )年には、技術士(応用理学部門地質)を取得されました。日頃から現場に密着した技術を磨き、擁壁を診断する打診音調査法等の開発に取り組んでおられました。弊社におきましては、調査部門と設計部門とを統括する役目にあり、昼夜を問わず若き技術者の育成に傾注していただきました。そんな折り、年中行事とも言えるゴールデンウィーク健康診断の後、東京の医学病院に入院されました。しかし、病院で体調を崩し、退院は命日の1 ヶ月前でした。退院直後に出社されましたが体調は思わしくなく、何回かの入退院後、突然の逝去と相成りました。入院中も会社に行くと毎日出社の準備をされていたそうで、奥様や主治医が止めるのも聞かず、7 月1 日に出社されたのが最後でありました。 家庭では、二女の良き父で、“孫が二人いて毎日家に来るんだ”と楽しそうに話されておられました。また、機械が好きで特に車についてはかなりの研究をして購入されていたようです。 在社中は東北地質協会の広報委員としても御活躍しておられました。残された我々は、故牛田部長の遺志を受け継ぎ、これからも社会のために活動していく決意を新たにし、弔意の御礼と訃報に換え、追悼のことばとさせて頂きます。 |
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