32.日本応用地質学会東北支部総会特別講演・第10 回研究発表会
同学会の標記研究発表会は、東北地質調査業協会の協賛を得て、平成15年1月24日(金)ハーネル仙台にて、下記の通り開催された。仙台には珍しい前日からの大雪で交通が混乱したにもかかわらず、62 名が参加、10 件の研究発表と、東北大学災害制御センター源栄(モトサカ)教授の特別講演が行なわれ、熱心な討議が交わされた。

日時:平成15 年1 月24 日(金) 10 :00 〜17 :00
場所:ハーネル仙台 2F 会議室

プログラム
一般発表


1: 水質から見た福島県の温泉の湧出機構に関する研究(3 )(三本杉ジオテック・村上智昭、斎藤公紀、藤島泰隆)
2: 福島県中通り南部地域主要帯水層の地下水位低下の現状(新協地水・谷藤允彦)
3: 仙台市街地の地下水流動に関する研究(東北電力・尾崎充弘、橋本修一、テクノ長谷・加藤彰)
4: ボーリングコアの直感的観察から岩盤地すべりの大構造を考える(応用地質・塚原光)
5: 道路建設中に発生した地すべり調査事例(ダイヤコンサル・進藤陽介、高野邦夫、秋田県・釜台和則)
6: 花崗岩の風化度調査手法について(テクノ長谷・前田修吾、荒川雅樹、東北農政局・椎名義徳、森一司)
7: 亀裂性岩盤の大型ブロックサンプリ ング手法(基礎地盤コンサル・内海実)
8: トルコ・チャイ−アベール地震災害報告(日大・田野久貴、東海大・オメル・アイダン)
9: GIS を用いた宅地防災への提言(宮城県沖地震にそなえて)(復建技術コンサル・栗谷将晴、小林俊樹、佐藤真吾)
10: プレート発電計画(元東北大・中川久夫)


一般研究発表風景

特別講演

「仙台地域の地盤環境と地震防災」源栄(モトサカ)正人(東北大学大学院工学研究科・災害制御研究センターセンター長・教授)近い将来高い発生確率で予測される「想定宮城県沖地震」発生時の地盤震動特性をどのように把握し、その結果を地震防災にいかに役立てるべきなのか、強震観測と微動観測データを用いた手法と結果、防災対策の現状について講演していただいた。特に、震動の方向は伝達経路、入射角によっても違うので、78 年と同じ揺れの方向性が再現するとは限らないこと、防災だけでは人は納得しない、環境と福祉を付加し、防災リーダーの育成が重要であることなどを強調された。なお、研究発表会予稿集は、残部を1部3,000 円で販売しています。購入ご希望の方は、事務局まで、連絡先とお名前を明記の上、FAX またはメールでお申込みください。

日本応用地質学会東北支部事務局
〒983- 0043 仙台市宮城野区萩野町3- 21- 2
応用地質鞄喧k支社技術部塚原or 鈴木
電話 022-237- 0471 FAX022- 237- 0476
E- mail jseg- tohoku@info.email.ne.jp

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