協会誌「大地」No49

東邦技術(株)
谷藤允英

 

おらほの会社 東邦技術(株)の巻

会社の概要

おらほの会社は、昭和27年4月(1952年)に秋田農林工務所として創立され、今年で57年目になります。創業当初は農業土木関係の測量・設計を主体として営業しておりましたが、国の政策と時代の要請に応えるべく昭和36 年に「東邦技術株式会社」に改組して土木関係の総合コンサルタントを目指して現在に至っています。

この間、昭和38年に地質・さく井工事部門を新設し、その後補償コンサルタント部門、一級建築士事務所を開設して小さいながらも、総合コンサルタントとして歩んでまいりました。本社を秋田県大仙市大曲に置き、仙台市と秋田市に支社、郡山に事務所、青森市、山形市、北秋田市に営業所を置いております。

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本社社屋

地質部門の概要

地質調査部の新設は昭和38年で、斜陽化しつつあった鉱山の技術者や探鉱ボーリングマンなどを採用して部門を立ち上げ、地質関連の調査・解析を開始し、同時に土質試験室も開設しております。/p>

当時は昭和39年の東京オリンピックを契機に日本が高度経済成長期に入りつつある時代で、社会資本の整備が急激に進み、仕事があり余る時代だったようです。

我社は山地での金属探鉱ボーリングから始めたことから、山地などの仮設条件の厳しい場所での仕事が多く、ほかが敬遠するような場所での仕事もいとわずにやってきました。そのせいか、市街地よりも山地での仕事が得意という傾向があります。しかし、昨今は自然条件の厳しい山地などでの仕事を必ずしも喜ばない傾向がでてきました。皆さんの会社ではどうですか?

現在は、地質調査部を調査環境防災部に改組し、地質・土質調査、試験、井戸・地すべり対策工事のほか防災設計などを担当しております。

会社のコマーシャル

我社は「技術力と知恵を駆使して社会の発展に貢献する」を社是としておりますが、特に本社が雪国にあることから、「雪国の暮らしに安全・安心を」をメーンテーマに、我社が( 独) 防災科学研究所、東京製綱( 株) と共同で開発した“斜風対応型高性能防雪柵”を紹介致します。

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設置状況(国道47号)

従来の防雪柵は、吹雪の風向が道路方向に対して45°以下になるとその効果が薄れるので、吹雪の方向を変換して遠くへ飛ばすことを可能にしたのが今回開発の防雪柵です。平成17年度にNETIS(新技術情報提供システム) 登録、平成18年に特許を取得し、国道7号や13号、47号などのほかに設置されていますので、ご覧ください。

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性能比較

社内・社外活動など

我社は「地域に貢献する企業」としてボランティア活動や地域イベントにも力を入れております。会社として参加のほか、社員各自が参加して楽しみながら、地域社会と共生しています。その一部をご紹介します。

●国道13 号地下道清掃

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清掃中

●カヌーでの雄物川川下り

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雄物川等のクリーンアップとともに、雄物川中流部でのカヌーでの釣り大会やカヌーでの川下りなど、家族ぐるみで参加して楽しんでいます。

大仙市の紹介

最後に、本社のある大仙市のコマーシャル。大仙市は旧大曲市周辺の8市町村が平成の大合併によって誕生しました。大曲は「全国花火競技大会」で有名ですが、それ以外にも平成11〜13年に3年連続「住み良い町日本一」( 東洋経済新聞社格付) となっています。何が住み良いかは人それぞれですが・・・・・。

今回は、全国最大級の綱引きで知られる「刈和野の大綱引き」を紹介します。

「刈和野の大綱引き」は毎年2月10日、旧西仙北町刈和野大町通りで行われます。国の重要無形民族文化財に指定され、5百年余りの歴史を持つ米の作柄を占う神事ですが、稲ワラで作った径約80cm、重さそれぞれ10トンの雌綱と雄綱を結び合わせて、数千人が綱を引き合うものです。NHKテレビの「新日本紀行」でも何回か放映されましたが、一度は見る価値があると思います。

●国道13 号地下道清掃

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大綱引きの様子

●カヌーでの雄物川川下り

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綱撚りの様子     男綱と女綱

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