協会誌「大地」No49

応用地質(株)東北支社 岩崎 耕太郎

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みちのくだより宮城
東北新参者から見た芋煮会考

仙台に赴任してから3年目にして、初めて芋煮会に参加することとなった。

この「みちのくだより・宮城」の執筆依頼を頂いたこともあり、「芋煮会=河原で豚汁っぽいものを食べるアレ」とのイメージしか無かった関東出身者の私が、芋煮会を通じて感じたことを徒然に書いて行きたいと思う。中にはこの駄文を読んで「全然違う!」「芋煮とはそんなものじゃないんだ!」とお感じになられる諸兄もいらっしゃるかと思うが、そこは東北新参者の戯れ言として読み流して頂き、別途ご指導頂けると幸いである。

@場所取り、買い出し、下ごしらえ・・・・準備が大切!

最も大変だったのは場所取りである。今回は「カマドがある」「炊事施設がある」という理由で利府町にある加瀬沼公園で行うこととした。「朝8時の開園と同時にカマドをキープする必要がある!」と聞かされていたため、前もって場所取り部隊を派遣していたにもかかわらず、電話越しから聞こえる「カマド、占拠出来ません!」の報告。朝一番から東北の人々の芋煮に対する情熱を、まざまざと見せつけられる結果だ。仕方なしに途中のホームセンターでブロックや敷石を購入し、簡易カマドを作成することとなってしまった。

【 課題その1:火を起こす場所の確保が第一!】

現場に着けば炊事場も大混雑であり、芋を洗ったような・・・とは正にこのことであると、一人勝手に納得。やはり具材は前もって皮をむき、適度な大きさに切ってから持っていくべきである、と実感。

【 課題その2:現場でテキパキ動けるよう、前日までに準備出来るものはやっておく!】

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Aグループに何人かは東北出身者がいて欲しい!

芋煮会を行うにあたって、やはり頼りになるのは地元の東北出身者である。

転勤族の多い我が社にあり、また近年久々の芋煮会開催とあって芋煮汁の作り方のイロハを知っている人が当日の参加者に全くいないことに気付く。我々の業界においても若手への技術継承の必要性が叫ばれている昨今、芋煮会業界においても同様の危惧がなされているのであるのだ、などとこれまた一人勝手に実感。そこで福島支店の人間に応援を頼み、買い出しから味付け、隠し味に至るまで諸々の指導を頂いた。感謝すると同時に、「仙台で芋煮会やるんだけど」「行く!」と二つ返事で福島から利府まで来てしまうほどに熱い東北人の芋煮会に対する情熱を、まざまざと見せつけられた。

【 課題その3:どの業界でも技術の継承は急務!】

B大人から子供まで、みんなが楽しめるイベント・・・それが芋煮会!

最初に書いたとおり、当初は「芋煮=河原で豚汁っぽいものを食べるアレ」と思っていた芋煮会、スポーツイベントや居酒屋での飲み会と違ってただ単純に芋煮を「作る・食べる・喋る」だけだからこそ、大人から子供までが平等に、楽しく、そして美味しく参加出来るものであり、なおかつ準備・火起こし・芋煮汁作りと、行う人間の手際と段取りの良さが試される奥の深いイベントであるのだ、と実感した次第である。

課題は見えた。来年こそは、より手際よく、より美味しく、より楽しく「芋煮マイスター」を目指す決意である。

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