第4回おらほの会社

営業部  藤田 進

藤田 進

31.大成基礎設計(株)東北支社の巻き

 東北地質調査業協会の皆様、協会誌「大地」をご愛読の皆様、新年明けましておめでとうございます。平成16 年が業界にとって、幸多い年でありたいものと願っております。恒例により、中央開発(株)のマドンナ「亀井さん」のご指名によって、我が社の紹介を致します。

1.会社の紹介

1.沿革

 昭和37 年、資本金50 万円で東京都新宿区において産声をあげました。
 以来44 年を経過し、資本金5 億を越える会社に成長して、東京都文京区に座しています。

2.事業内容

 *土質・地質調査、*地下水調査と解析及び技術検討、*土壌・地下水汚染の環境調査と対策コンサルティング、*道路・トンネル・地すべり対策・防災などの土木設計、*建築設計、*構造物劣化調査と診断、*土木建築構造物リニューアル、*測量、*物理探査、*非破壊埋設物調査、*光ファイバーによる計測及び各種計測器の開発研究・制作 等々、売り込む商品が盛り沢山です。

3.事業所

 本社(東京)をはじめとして、北は北海道から南は九州まで、全国31 の支社、事業所を構えています。
 とりわけ、山梨の技術研究所では、千差万別の現場状況に対応したオーダーメイドの機器類を開発研究・制作して、客先の要望に応えています。

2.社名の悩み

 お客様から「大成基礎設計さんは、大成建設さんと何かあるの?」とよく聞かれるのが悩みです。
 その度に、ゼネコンさんとは全く関連が無いことを説明しなければなりません。
 大成とは、当社の創立者である「横市相談役」が命名したもので、大器晩成の熟語から最初と最後の文字を引用したものと聞いてます。
 この悩み?は東北管内に多いようです。

3.会社のPR

 売り込む商品が多種多様で、営業マンも自社商品の全容を把握するのに、本音のところ苦慮しています。
 ただ、お客様の要望によって「どらえもんのポケット」の如く、なんでも出てくる(出来る)会社です。
 ここでは、当社がオハコにしている技術を何点か紹介します。

1.地下水技術

 昔から、「建設工事の全ては、水処理の適否にかかっている。」と言われてきました。
 特に、地中に介在する地下水は、地表水と異なり目に見えないところで種々のワルサを行い、時には人命・財産を奪う地すべりを起こす主要因となる事もあります。
 そこで、この地下水の動きをキャッチする方法として次のような商品を開発し、全国的に活躍させています。

*フローメータ検層

 岩盤中の割れ目や砂礫地盤において、ボーリング孔内を利用して「より簡単に・早く、地下の水みちの存在を確認する。」装置で、先端にTV カメラを設置して、垂直方向も含めた孔内の地盤状況・割れ目も地上で観察できます。
 この装置は、ダム・堤防等の漏水調査や地すべり調査、地下水汚染調査に多用されています。

*流速流向計

 一つのボーリング孔で、地下水の流れる速さと流れて来る向きを、手軽で早く・的確に測定します。
 また、蒸留水を追跡子として使うため地下水の水質汚染を招くことが無く、環境にやさしい事が特徴です。(他社装置との大きな相違点です。)
 水源地調査・地すべり、などの地下水流動把握、トンネル・ダム・橋梁など主要構造物の基礎地盤における地下水流動の把握、堤防など土構造物の漏水経路調査、地下水汚染影響の流動把握など、使用目的は多彩に富んでいます。

*その他

 核燃料サイクル開発機構・電力中央研究所等と、共同開発し建設大臣の技術評価書を頂いた商品が種々あります。

2.環境調査

 地下水汚染・地盤汚染に関わる「土壌汚染対策法」が平成15 年2 月に施工され、独立行政法人 土木研究所からは平成15年7 月に「建設工事で遭遇する地盤汚染対応マニュアル」が出版されました。
 これの作成委員会は、大学教授・国交省、環境省・土木研究所の「学・官」の関係者に加えて、「民間」からゼネコンを含め二社が選任され参画しています。
 総合建設コンサルタントから唯一の委員として、当社の「平山光信 技術本部長(工学博士)」が抜てきされ、協力してきました。
 当社の環境技術は、汚染度調査・対策のハード面に止まらず「リスク マネジメント」に至るソフト面までを、お客様に提供できる陣容を構えて全国的に活躍し、官・学との連携によって地盤・地下水環境の保全に寄与しています。

 以上、「ほんの一握り」の会社紹介でした。

次は、宮城県の「住鉱コンサルタント(株)」さんを紹介いたします。

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